ステートメントを定め、器を整え、寄付先を選んだとして、それで完成ではない。実際に与え始めてからのほうが、問いはむしろ増えていく。状況は変わり、関心は深まり、家族の関わり方も移り変わる。継続伴走は、設計を作って終わりにせず、実行と学習の長い時間に並走するためのメニューである。

なぜ継続なのか

フィランソロピーは、一度の意思決定で片づく事業ではない。むしろ、続けるなかで姿を変えていくものである。最初の数年は試行錯誤が続き、思っていた領域より別の領域に手応えを感じることもある。そうした変化を放置すれば寄付は惰性になり、向き合えば寄付は成熟する。その向き合いを、独りで抱え込まずに済むようにするのが、この支援の役割である。

関わりの形

四半期ごとのレビュー。進捗と気づきを定期的に振り返り、配分や関わり方の重心を必要に応じて調整する。判断の節目に立ち返れる定点を置く。

寄付先との面談同席。団体との対話の場に同席し、論点を整理し、聞くべきことを聞けるよう支える。関係が一方的な「支援する側/される側」に固まらないよう、対話の質を保つ。

理事会のオブザーブ。自身の財団や基金を持つ場合、理事会や運営会議に第三者の目として加わり、議論の構造や意思決定の健全さを後ろから支える。

次世代への教育セッション。子や次の世代へフィランソロピーを引き継ぐ場合、その対話の設計と進行を担う。なぜ与えるのかという問いを、家族の言葉として手渡せるようにする。

期間と契約

継続伴走は四半期単位の契約とし、年単位で更新する。関わりの密度——レビューの頻度、同席やオブザーブの範囲——は、その時々の状況に合わせて調整する。終える判断もいつでもできるよう、長期の拘束は設けない。並走者は必要なときにいればよく、不要になれば離れるのが健全だと考えている。

費用

料金目安は月20万円〜(税別・四半期契約)。関わりの範囲と頻度によって変動するため、正式な金額は初回相談の後に書面で提示する。報酬は月額の定額のみで、寄付額に連動する成功報酬や金融商品の販売手数料は一切受け取らない。