いきなり財団を作る必要はない。戦略策定の長いインタビューに入る前に、まず「自分は何に心を動かされているのか」を一度言葉にしてみたい——そう考える人のための、単発・定額のメニューである。費用も時間も最小限に抑え、続けるかどうかはそのあとで決めればよい。

何をするか

進め方は単純である。まず簡単な書面ワークを一往復する。これまでの来歴、気にかかっている社会の問題、すでに行っている寄付や関心の対象について、いくつかの問いに答えてもらう。次に90分の面談を行い、その回答を起点に、関心の奥にある価値観をともに掘り下げる。最後に、そこで見えたものを簡易な「ステートメント」と「次の一手」の提案として文書にまとめ、納品する。

90分の面談で起きること

多くの場合、人は「何に寄付すべきか」を問いとして持って来る。しかし面談で実際に立ち上がるのは、その手前の問いである。なぜその問題が自分にとって重いのか。過去のどんな経験がそこに結びついているのか。与えることで何を取り戻したいのか。診断の目的は答えを出すことではなく、問いの輪郭を本人の言葉ではっきりさせることにある。輪郭が見えれば、次に進むべき方向はおのずと絞られる。

納品するもの

面談後、二つの文書を渡す。ひとつは簡易ステートメント——現時点の関心と価値観を、A4数枚に整理したもの。もうひとつは「次の一手」の提案——いますぐ直接寄付を重ねるべきか、冠基金を検討すべきか、本格的な戦略策定へ進むべきか、それとも今は動かず学習を続けるべきか。状況に応じた、無理のない選択肢を示す。

ここで終えてもよい

診断はそれ単体で完結するように設計してある。受けたからといって、上位のメニューへ進む義務はない。診断の結果「いまは自分で直接寄付を続けるのがよい」という結論になることも珍しくなく、それはこの仕事の失敗ではなく、むしろ望ましい成果のひとつである。当方が営業をしない理由も、ここにある。

費用

料金は20万円(税別・固定)。書面ワーク一往復と90分面談、納品文書までを含む。範囲が明確なため、診断に限っては金額を固定で提示している。なお、診断のあとに戦略策定など上位のメニューへ進む場合は、この診断料を全額その費用に充当する。最初の一歩で損が出ない設計にしてある。